ロッキー山の食用&薬用植物: カナダからよろしく!
だが、よく読んでみると食用だからといっても、味はあ まりよくないが先住民族がサーバイバルのために採集したものもあるし、また、種あるいは葉には毒があるが実は食べられるとか、その逆だったりとかいろいろ難しい。例えば次のようなものがある。
梨はnurtritiousです。
チョーク・チェリー
食用
チョーク・チェリーは多くの(先住民の)部族にとって大切なベリーの一つである。最初の霜が降りた後で採集し(甘くなるから)、乾燥、調理し、時には携帯食やシチューに加える。大量に採集され、石でつぶして粉にし、直径15センチ、厚さ2センチ位ののパティー状にしてから乾燥し、冬の食料とする。今日ではチョーク・チェリーはゼリー、シロップ、ソース、ワインなどを作るのに用いられる。生のチェリーは食べると口をすぼめるほど酸っぱく窒息するような感じがするので、そこからチョーク(窒息する)という名前が付いた。しかし調理、乾燥すると甘くなり酸っぱみがなくなる。
薬用
生のチェリーを乾燥、粉末化したものは食欲を増進し、下痢や腸内の出血を和らげる。内皮は下痢を抑えたり、心臓や肺の問題を治療したり、解熱、悪寒を取り除くお茶を作るのに用いられる。咳を和らげるためのドロップやシロップ、薬にも加える。.....とここまでは何とか良いが、下に注意という部分があり、こう書いてある。
どのように専門的にほうれん草の葉をきれいにしない
注意
チョーク・チェリーの果肉以外のすべての部分には毒性ハイドロシアニック酸が含まれている。種を取り除かず大量のチョークチェリーを食べたため死亡した症例がいくつか報告されている。調理、乾燥することによりシアン化物を破壊することが出来る。チョーク・チェリーの葉と小枝は家畜にとって毒である。
ウーン、こういう風に読んでみると、写真では大変きれいだが、なかなか一筋縄では行かないようだ。また、最後の20数ページには毒性の植物というものが列挙されていて、ますます中には怖いものもあるものだ、と思ってしまう。
昔田舎に住んでいたことがあり、よく野原や畑にいって、スカンポやノビルなどいろんな野生の草や実を取って食べたものだ。そのせいか今でもその辺にある木の実やベリー類を見るとよく口に入れてみるが、おいしそうに見えてもとても渋かったり不味かったりするものが多い。いつかカナナスキスにハイキングに行った時も森の中で見つけた潅木のベリーを食べてみたら、少し甘い味がしたがその後味がかなり悪く、後々までペッペッとつばを吐き出して歩いたことがある。少し毒性があったのかもしれない。だから、よっぽど研究してからでなければ食べないほうがいいのかも知れない。
だからといってこの本に出ている植物を食料あるいは薬用としてロッキー山まで採集に行こう という訳ではないが、今度山に行った時是非この本を携帯したいと思っている。それまでは1ページ毎よく読んでおきたい。
実はこの本を買うに至った経緯にはちょっと面白いことがある。カナダの経済が悪くなった数年前、近所の知人の女性がこの本について教えてくれたのだ。彼女がいうには、「今から経済がどうなるか分からないから、このような野生の植物を食べることを知って生き延びる必要がある」というのだ。まあ、この人は長生きするよ、と心の中で思ったが、もともと食用や薬用の山菜に興味があったから、店で本を見たときすぐに買っておいたのだ。
本を読み始めて、意外と毒性があったり、食べ過ぎると体に良くないというものも多いので、これは気をつけなければと思った次第。本について教えてくれたあの人も、気をつけないと、長生きどころか危ないよ、と注意してあげなければ。 きっとこの本をあまりよく読んではいないのではないだろうか。
(続く)
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